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平成日本、辺土の現実

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交通標識に公費を浪費する福岡公安委員会

我が家は住宅ばかりが立ち並ぶ一画の中にあるが、そこを縦横に貫いている道筋は多くが一方通行となっている。我が家の近くに一本の交通標識が立っている。その道が車両通行止めであることに注意を促す標識だ。大きな赤い輪の内部に一本の赤い棒がななめに入っている。

柱の胴の上寄りの場所と標識板の裏にそれぞれ認識票が取り付けてあり、いずれにも設置年月日は平成15年3月と書いてある。だから、設置してもう9年経っているのだが、見たところ標識板(正式には基盤というのかな)は、まだピッカピカの新品にも見え、いささかの鮮明さも失っていない。これからもまだ20年はもちそうだ。

ところが、来年あたりまた、業者が本当の新品の柱と基板を持って来て、そっくり取り替えて立ち去るのではないかと心配である。というのは、9年前の今ごろ、たまたま筆者は、一人の男がこの取替え作業を終えたところに通り合わせて、驚きのあまり、この業者になぜ取り替えるのかと質さないではおれなかったことを思い出すからである。その時も同様で、取り替える必要などどこにも見出せなかったのである。

彼はふふふと口元を歪めて含み笑いをするばかりで、何も率直に答えず、ほとんど取り合わないという態度だったが、ただ、取り替えは10年おきだと明かしてくれた。来年は平成25年である。おそらくまた、業者がやって来て手早く取替え工事をすませてどこかへ消えるだろう。

よく見ると、いずれの認識票にも設置者は福岡県公安委員会となっている。昨今の公費削減の声かまびすしいのに反応して、県公安委員会はこの無駄金を見直そうという気に少しはなっているだろうか。

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# by ekisaitosuru | 2012-04-25 23:59 | 行政

自然の山野をいじくりまわして税金を浪費する人々

近くの市有地の片隅にあった数本の大木のケヤキが、いつの間にか消えてしまっていた。今はあとかたもない、あの木立の跡地のそばを通るたびに、さびしい思いが身に迫る。秋には真っ赤に染まった木々を見るのが楽しみだったが、去年の秋はそれを見ることができずひとしお悲しかった。
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愚かな人々が、市有の空き地に駐車場とバスケットボールの練習場を作るために、この木々を残らず切ってしまった。地面の片隅に身を寄せるようにして立っていたのだから、切らずにすませようと思えば切らずにすんだはずだ。ケヤキの大木が姿を消したあとの様子は、これらの写真のとおり殺風景としか言いようがない。
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# by ekisaitosuru | 2012-04-20 11:36 | 行政

独立行政法人科学技術振興機構「JSTイノベーションプラザ福岡」

福岡市早良区の百道浜にある福岡市総合図書館の北隣に7階建て総ガラス張りの大きな建物がある。

図書館には時どき行く小生が、あるとき目にしたのは、図書館の北側の空き地ににわかに始まった建設工事だった。しかもその工事たるや、まるで大災害に遭った土地で仮設住宅でも建てるような速さと手軽さで、しかもセメントもほとんど使わないという異様さのなかで、瞬く間に大型の建物ができあがってしまった。思えば10年以上も前のことだ。礎石を見ると平成13年とある。

これが、独立行政法人科学技術振興機構の「JSTイノベーションプラザ福岡」というものだった。

奇怪なことに、その後いつ何時この建物の前を通っても、中に人がいる気配がしなかった。つまり、この大きな建物が何かのために使われているような様子がまるでなかった。空き家同然の状態が10年以上続いていたといえば適切な表現となろう。そのたたずまいを6枚の写真でお目にかけたい。
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独立行政法人科学技術振興機構のホームページは立派なものだ。サイトマップを見れば、そこには無数のページが目白押しであり、更にその一つ一つの先にはどれだけの枝葉が伸びているのか見当もつかない。巨大といっていいほどの大きな組織を大勢の役員と職員が支えているらしいことが、これだけでも見て取れるが、さて、これに投じられた税金がその額に見合った国益を引き出しているかどうか甚だ疑わしい。また、数多くのプログラムや成果がこれ見よがしに掲げられているが、それらは残念なことに門外漢にはいわば目くらましのようにしか見えない。

このホームページから「JSTイノベーションプラザ福岡」にたどり着こうと散々苦労したが徒労に終り、内部検索をすると、やっと現われてくれた。
http://www.jst.go.jp/plaza/htmlpage.html これがそのURLである。

このページには「研究成果展開事業(旧、地域イノベーション創出総合支援事業)」との表題がついている。しかし、ページの中身は施設の紹介だった。ここで、福岡市のほかに札幌市、仙台市、石川県能美市、名古屋市、京都市、大阪府和泉市、広島県東広島市の計8箇所のイノベーションプラザがあり、盛岡市、茨城県つくば市、長岡市、浜松市、大津市、徳島市、高知県香美市、宮崎市の計8箇所にイノベーションサテライトというものがあり、更に、大阪市、岡山市、千葉市の3箇所にイノベーションブランチというものがあることが分った。いずれも写真に住所と電話番号とURLを添えている。

試みにURLをクリックしてみる。どのURLも、プラザにしろサテライトにしろ、同じページが現われる。以下にコピペして掲げるのがそのページの文章である。


*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
平素より当機構の業務に関しまして格別の御高配を賜り厚く御礼申し上げます。 さて、平成21年11月13日の行政刷新会議事業仕分けの結果などを踏まえ、JSTイノベーションプラザおよびJSTイノベーションサテライト、JSTイノベーションブランチにつきましては、平成24年3月末日をもちまして業務を終了いたしましたことをご案内申し上げます。
 これまで長年にわたり各地域のJSTイノベーションプラザ、JSTイノベーションサテライトおよびJSTイノベーションブランチをご愛顧いただきましたことを心より感謝申し上げます。
 また、閉館に伴いまして、今後は下記の通り、産学官連携ネットワーク部が業務を引き継がせていただきます。
 今後も引き続き当機構の各種制度等への御協力・御支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

[業務引き継ぎ先]

科学技術振興機構 産学官連携ネットワーク部
〒102ー0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
電話 03-5214-8419
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…* 


「業務を終了」とか「閉館」とか書いてあるが、研究成果展開事業として続けるつもりのようでもある。 どの辺りが行政刷新会議事業仕分けの結果なのだろう。国庫からの金の配分は減額されているのだろうか。それとも、何もかもまやかしなのだろうか。
# by ekisaitosuru | 2012-04-19 15:58 | 国政

再びAEDについて

建物の入口に貼りつけた「AEDあります」の張り紙を街のあちこちで多く見かけますが、これが今な

お、アメーバのように無軌道に増殖しているのにいやでも気付かざるをえないのは、私だけではある

まいと思っています。


AEDに関するメディアの報道は多くはないようなのですが、今年の1月4日付けの朝日新聞にやっと

その一つを見つけました。ですが、この記事は日本全国でのAEDの設置台数の驚くべき多さにはあま

り関心がないらしく、その使用率の低さばかりを問題視しているようでした。


この記事によれば、2008年末現在AED設置台数は約20万台、うち一般市民が使えるような公共施設

、商業施設、その他での設置台数は約15万台。これに対し、2008年の一年間に一般市民の前で起きた

心肺停止の件数は20769件だが、この約半数が市民による心肺蘇生の手当てで対応されたのであり、

AEDを使ったのは僅か429件だったという。


これでは、使用率の低さを嘆きたくもなるでしょうが、もっと問題視してもよい事は、医療施設等の外

での心肺停止件数が年間2万強という程度の件数だったのに、街なかのいたるところに15万台ものA

EDがあったということです。つまり2万強の心肺停止1件当り6台以上のAEDが無駄に置かれてい

たということです。


しかも、このAED設置の状況は、人口密度に比例して設置するという統制の取れたものとはとても考

えられないので、多くの場所で心肺停止1件当りの無駄な台数は6台という数字をはるかに越えたもの

でしょう。さらに、15万台あるとされた2008年末から1年半経過した現在の台数は、いまの増殖の勢

いを見れば、少なく見てもその倍の30万台、ひょっとすると40万台位にはなっているかも知れない

。心肺停止発生件数がこの1年半のあいだにそんなに増えているとも思えないので、これらの状況は、

行政不在をますます印象づけるものとなっています。


このようなAEDに地方自治体、民間企業、その他が投じる資金の額が巨大であることも見逃すことは

できません。フィリップスのAEDを売っているフクダ電子工業は、これを1台23万8千円としてい

るので、一般市民の使用に供するAEDが仮にいま30万台あるとして、この単価を単純に掛ければ総

額は実に714億円の巨額にのぼる。


AEDの設置は、行政による統制の対象にして無駄の少ない効率のよい配置を考えるべきだし、国や自

治体によるAED購入の資金の支出については、財政上の優先順位を考慮して国全体として図られた適

正なバランスに背いていないかどうかを見届けた上で、確固とした政策を策定すべきでしょう。
# by ekisaitosuru | 2010-06-25 13:46 | 行政

地方自治体の事業仕分けはいつ始まる?

福岡県大野城市に住む知人から、興味があればと数枚の写真を送って来た。そのどれもが、その土地の県や市が設置した「天下り法人」が、地域の各所に残した「仕事」の証跡らしかった。

これらの自治体でもご多分に漏れず、協議会だの協会だの基金だのを思いつくままにせっせと作り、もっともらしい言い訳をつくろい、練り上げて、県庁や市役所などからの天下り公務員など、公金にたかる面々の懐を肥やしてやることに熱心であるように見える。

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「空港環境整備協会」という存在を知ったのは、この写真からである。これは大野城市役所の真向かいにあるバス停を至近距離から撮ったものだそうで、以前このバス停は、西日本鉄道株式会社専用のバス停で、停留所名を記した標柱が一本ひょろっと立っていただけだった。バス事業の不振にあえぐ西鉄としては、バスを待つ乗客のためにせめて天蓋くらいはと思っても造ろうに造れなかったのであろう。ところが数年前、大野城市がコミュニティ・バスの運行を始めて、この場所にも停めることにしたとき、写真に見るような立派な天蓋と荷物置きがいきなり建造されたという。写真には「助成」とある。「空港環境整備協会」は随分とお金持ちの協会らしいが、それにしても何でこのような協会が市のバス事業に助成なのか。「空港環境整備協会」とは一体なにか。

少し前、知人は大野城市の牛頸地区を歩いていて、次から次へとご大層な名前に行き当たったので、取り敢えずはカメラに収めてきたそうである。短時間の散策の間に見知っただけでもこれだけの数である。こうしてみると、県や市が一体どれだけの数の天下り法人を抱えているのか見当もつかないと言う。知人は殆どすべてが天下り法人と固く信じているようなのである。いやでも気付かされるのは、「福祉」とか「環境」の文字の露骨なまでの大行進である。この種の言葉さえ担ぎ出しておけば市民をうまく欺けると思っているのだろうか。

「大野城市社会福祉協議会」
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「大野城環境処理センター安全協議会」
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「(財)福岡県水源の森基金」
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「大野城大宰府環境施設組合」
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「福岡都市圏環境行政推進協議会」
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# by ekisaitosuru | 2009-12-03 16:58 | 行政